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桜門フォーラムを開催しました

10月03日(火)に2023年度2回目の桜門フォーラムを開催しました

講師には、昨年度までHRC(ホンダ・レーシング)F1パワーユニット開発責任者であった浅木泰昭氏をお招きし、「F1 パワーユニット 勝つための技術と挑戦」と題したテーマでご講演いただいた。

講演では、F1開発のみならずホンダの危機を救った量産車オデッセイやNBOXの開発についても語られた。浅木氏は、F1開発と軽自動車開発は類似しているという。
それは、F1は技術開発に課せられるレギュレーション、軽自動車では細かく定められた規格寸法だとのこと。

浅木講師
浅木講師

F1においては、パワーユニットの熱効率をいかに向上させるかがカギであり、コンプレッサーやタービン、モーター効率、バッテリリー効率、コントローラの性能など改善すべき機器はたくさんあるうえに、それぞれを組み合わせることが難しいとのこと。
一方で軽自動車などの量産車では、聞いたらすぐにわかるニーズなど誰でも気づいてしまう。お客様が気づかない事柄に気づくことが商品開発の極意であり、NBOXでは誰もが考えたことのない「女性でも楽々自転車が積める」との観点が語られた。これらに対し、「技術=真実は一つ、神様の言うとおり」であり「商品=真実は無限大、お客様の言うとおり」とまとめられた。また、世界一になるチームをつくるには、優秀な人材だけで構成しても限界があるという。
個性的な人材を複数人参入させて同じベクトルにすることが強いチーム作りの肝だという。
浅木氏は、そんな役柄のご自身を猛獣使いと例えていた。

講演会は、高校生27名を含む150名超が参加し、30分を超える質疑応答などで大盛会となった。

講演の様子
講演の様子

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